先日書いた記事『本当に痩せたいあなたへのメッセージ⓵〜⓷』では、「痩せるため」...っというよりは「自分本来の体型」に戻るために『身体の声を聞く』という行為がどれほど大切であるかとその方法を書きました。
その方法の中では、『一口一口の間(あいだ)に間(ま)をあける』ことが重要であり、そのためのテクニックとして以下を紹介しました。
- 一口食べるごとに水を少しだけすすり、その水を飲み込んでからもう一口食べる。
- 一口食べるごとにゆっくりと20回以上噛み、飲み込んでからもう一口食べる。
- 一口食べるごとに箸を机に置き、口の中の物を飲み込んでからもう一口食べる。
- 一口食べるごとに目をつむり、口の中の食べ物の味と食感を感じて、飲み込んでからもう一口食べる。
しかし、これらのテクニックは一口一口の間に間をあけることにフォーカスされているため、実際にどのようにその一口一口が『成される』べきかということは細かく書かれませんでした。
ですので、今回はその『一口』をどのように『成す』かについて書いていきたいと思います。
慣れるまでは他人と食事をする時ではなく、一人で食事をする時に徐々に行い、経験を積んでくださいね。
まずは、食事を目の前にして座り、ゆっくりと鼻から5回程度呼吸します。深くゆっくりと丁寧に完璧にです。そして、呼吸がもたらす感覚のみを意識して頭の中を真っ白にしましょう。頭の中でしている自分との会話を止めるのです。
そして、以下の8ステップを順序通りに行ってください。
- 目の前にある『それ』を見ながら、『これが私が成す人生最後の食事である』と心の中で数回唱えます。
- 『それ』の色や形を言葉を使うことなく観察します。近くに顔を近づけて見たり、少し顔を離して見てみたりします。でも、まだ触ることはしません。
- 箸、またはフォークで『それ』に触り、その時の感触を言葉を使うことなく感じます。(手食の場合は手で感じてください。私はこれが最も好きです。)
- 『それ』を鼻先まで運び、その匂いを言葉を使うことなく感じます。丁寧に均一に呼吸し、その匂いがゆっくりと入ってくるのを感じます。その強さ、弱さも意識します。
- 口を開き、その瞬間の感覚を言葉を使うことなく感じます。少し乾いた唇が離れる瞬間の感じ...唾液の粘り気を感じ...口から入ってくる空気が口内の湿気を取り去る感じるのです。
- 口の中に食べ物を入れ、噛むことなくそれを感じます。言葉で『美味しい!』、『辛い!』などと表現することはしません。舌で転がしてみたり、突っついてみてその感触を感じます。
- ゆっくりと丁寧に噛み、『それ』の味を感じます。噛むごとに変化する感触、味の変化を意識してください。言葉は使いません。
- ゆっくりと丁寧に最後まで飲み込む。この時の喉の感覚と音を意識します。ゆっくりと入っていく感じ...熱をまだ持っている感じ...飲み込む時にどんな音がするのかを感じます。
以上が一連のプロセスです。
『一口を成す』の間にこれだけのことが起きているのです。知っていましたか?
まずは、ここで上記したプロセスをメモして、落ち着いて時間をかけて食事ができる時にやってみてください。食事すべてを通してこれを行うのは難しいかもしれません。
しかし、最初の数口程度は必ずできます。それだけでも十分な『変化』があなたの内で起きます。
必ずしてください。
あなたにはすべてのことを自分で決める『力』を常に持っています。自分で決めてください。本来の自分へ戻りたいのか...それとも偽りの自分でいるのかを...今、この瞬間にです。