食事に気をつかう理由は人によって様々です。痩せること、カッコイイ身体を手に入れること、スポーツのパフォーマンスを高めること、または単に健康でいることなどなど...
そして、その目的が何あろうが、それの願いを叶えるための最も良い方法が自炊であると私は考えます。
しかし、多くの方にとって「自炊は忙しいからできない!」というのが現状ではないでしょうか?
私自身、平日1日8時間以上働き、ドアトゥードアで1時間20分もの通勤があります。仕事が終わればボクシングの練習、さらに子供たちの学校のお迎え、その後のピアノやスイミングのレッスンへの送迎などがあり、自由な時間は帰宅後すぐの20~30分程度です。
しかし、私は平日は自分のため、そして家族のために毎日夕食を作ることができています。
これから、この20~30分という短い時間で私がどのように料理しているか説明していきます。私のように時短自炊をご自分の生活の中に取り入れていきたいという方は、是非とも以下に記載されたステップを参考にしてみてください。⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎
Step 1 - 料理を決める
まずは事前に作るものを選んでおくことが重要です。これにより、時間を大きく短縮することができます。私は夕食に3種類の料理を作ることを目指しています。
この計算でいくと私が調理する月曜日~金曜日の5日間で、3品x5日=15品の料理を事前に決めておく必要があります。(それ以上でも良い)
そして、私はそれらの料理をメインディッシュ、サイドディッシュ1、サイドディッシュ2と分けます。
分ける基準は、
- メインディッシュは最も食べたいワクワクするもの。
- サイドディッシュ1はメインとまで届かないけど食べたいもの。
- サイドディッシュ2はあったら嬉しいけどなくても良いもの。
などと私の好みで勝手に決めています!笑!
何を作るにもできるだけ準備と調理、そして片付けに手間のかかるものは避け、できるだけ単純なものを選ぶことをお勧めします。
てんぷらなどの揚げ物は、野菜などの材料を切る時間、油の温度の管理、調理中につきっきりになる点、そして調理後の片付けなどを考慮すると時短自炊には向かないレシピだと想像がつくと思います。
それとは逆に、カレーやシチューなどの「放置料理」、いったん沸騰させてしまえば火を止めて余熱で調理することができるので時間短縮につながるだけでなく、その場を離れることもできます。または焼き肉・魚などの「焼くだけ料理」、サラダなどの「切るだけ料理」もお勧めです。
Step 2 - 計画を立てる
決めた料理を月曜日~金曜日に振り分けておくことは時短自炊にとってとても重要です。メインディッシュから1品、サイドディッシュ1と2から1品ずつ選ぶことで3品の食事ができます。これを5日分計画すれば良いのです。
毎週新しい料理を考える必要はありません。同じ組み合わせの3品を違う日にローテーションして使うのも良いですし、3品の組み合わせをローテーションさせるのも良いと思います。
もし、1週間の中で特に忙しい日があればその日は毎週同じものをつくるのもありです。私の最も忙しいのは火曜日なので、この日は私の家族の中で「カレーの火曜日」と呼ばれて毎週カレーです。
Step 3 - 買い物をする
自宅の近く、または通勤の途中にあるスパーマーケットを見つけてください。(小さめのスーパーの方が気の散る要因が少なくて、店内の移動距離も短くて済むので効率的)
近場にあるようでしたらあるようでしたら毎日買い物に立ち寄るのも良いでしょう。
しかし、その場合、買い物に行く前に必ずショッピングリストを作っておくことが時短のための鍵です。毎日立ち寄るなら、その日の献立に必要な物をすべて書き出します。(前もって調味料などの残量なども確認しておくことをお忘れなく。)
そして、買い物中は他の物に気を取られないようにして、ショッピングリストに書いてあるものだけを素早く買うようにします。
レジが混んでいる以外の理由で10分以上スーパーにいる場合は、何か余計な物に気を取られている場合がほとんどです。
もし、近所または通勤途中にスーパーマーケットがないようでしたら、週末に1週間分をまとめ買いすることもできます。その場合はその週に必要な食材をすべてショッピングリストに書き出しておくことをお忘れなく。
お子さんがいる家庭では、これは家族でする教育も兼ねた週末イベントにもなります。
お子さんに健康的な食べ物はどのような物でスパーマーケットのどこで売られているか、または避けるべき食べ物はどのような物でどこで売られているか、さらに成分表の読み方などを教える良い機会にもなります。
Step 4 - 料理をする
ここでは効率を上げるための順序が重要となります。
まずは火が通るのに時間の掛かる食材から切り、それを火にかけている間に調理時間が短くて済む食材、または調理の必要ない食材を準備します。
火を通さなければいけない肉と生で食べるサラダなどを同じまな板で準備する場合は、サラダを準備してから肉を切る作業に入れば、まな板を洗い殺菌する作業を省くことができます。
温かい状態で食卓に上げたい料理は、材料をすべて準備し、容器に小分けにして冷蔵庫に保管し、食事直前に調理します。
私はステーキや鳥肉のソテー、焼き魚は食事の直前に調理し、スープやシチュー系は再度加熱します。使用した器具も調理を行う中で、すべて洗うことを心掛けましょう。
目標は料理と同時に後片付けも終わっていることです。
もう一つ、ここで私が心掛けていることは、「多めにつくる」ということです。私は4人家族ですが5~6人家族くらいの気持ちで作っています。そして、その余分が私の次の日のお弁当になるのです。
以上が私が実施している時短自炊のためのステップです。
もちろん、料理にはそれなりの技術と経験が必要となります。しかし、誰もがこのステップを踏むことで個人差はありますが確実に短い時間で自炊することができるようになるはずです。
近代的な都市型生活の中で生活する私たちは、料理を手間の掛かる雑用と思ってしまいがちです。しかし、料理とは単に食事を準備するだけではなく、自分の健全な身体と心に対する気遣いをするための行為、あるいは儀式であるとも言えます。
「時間がない!」っと言い訳をするのは簡単です。ですが時間がないとは優先順位の問題だけであって実際に時間がない訳ではありません。
あなたの目標が何であれ、「自分で自分の食べる物を準備する」という神聖な自炊という行為こそ優先順位の上位に位置されるべきなのです。